犬人 ケン・ジン 9

我が家のワンコを話題にしていますが、これはある意味で私の話題でもあると理解しています。

私達の両親共にすでに亡くなりましたが、同居はしていなかったので晩年の日々の様子は知りません。私自身70代になり、お付き合いの有る方々にも老齢の影響が感じられるようになり、中には亡くなられた方もおられますので、自分が当事者であるとは理解できます。

では、自分はこれからどの様に「老い」(朽ちる ?)て行くのか。実感としてはあまりピンと来てはいないのです。そうは言っても、30代や40代とは当然全ての点で同じではありません。

幸い、我が家のワンコは現在13歳です。中型犬の13歳は人間の74歳ぐらいとの事ですので、私とはそんなに年齢の差は有りませんし、更に来年には79歳、再来年には84歳。いわば、私のこれからを先取りする訳です。彼が今どの様な状態で、来年、再来年にはどう変化するのだろう。それが私の5年後、10年後に引き直される訳です。

そんな事で、日々の彼はどんなでしょうか。

まず肉体。
ここ数年には、脚の怪我を経験しました。左右の脚共ですので、臀部と大腿筋部の衰えが遠因ではないかと思います。
からだには昨年あたりから2ヶ所程に黒いできものが出てきました。お医者さんによるとイボとの事です。現在が乾いて小さくなっていますが、免疫力の低下の現れではないでしょうか。
その他にも肛門周辺にシコリができて薬を処方してもらったり、右横大腿部にはカサブタ様の発疹ができました。いずれも現在は薬で完治しているのですが、自身の肉体の治癒力では不十分な様です。
首と胴部分のシコリが少し気になりなりますが、大きさは変化はしていない様なので、来年フェラリアの薬を処方してもらう折に見てもらいましょう。
鼻先はシットリです。
毛の艶は若い頃の輝きはすでに無くなり、白い部分が混在しており、特に頭頂部は目立ちます。

運動機能、特に階段の上り下りや段差のある場所での動作について。
我が家の階段は自分では上がれないと思っている様です。2つの状況が有り、積極的に上がろうとする時には左後ろ足を少し押す様に補助すると登り切る。一方、何かの理由で腰が引けている時は、まず階段の前にからだを持って行って、後ろから強く押す必要がある。
散歩途中に有る外の階段はユックリであるが、自分でのぼり切るし、そこを避ける様も無い。家の階段と散歩途中階段での差は、家の階段に比べてゆるやかで目の前の視界が開けている事が関連している様に思う。そんな事から、登る機能(前足の踏ん張りと後ろ足の運び、蹴り)の問題では無くて、意欲の程度、圧迫感の有無ではないか。

< つづく >