我が家の犬を、私は同類だと思っています。それは単に長い間一緒に暮らしている動物、と言うだけの理由では有りません。
ロルフィングはからだの結合組織(その代表は筋膜です)を施術の対象としていますが、脊椎動物は同様の仕組みをからだに持っています。従って、我が家のワンコとは結合組織仲間です。ちなみに、アメリカでは馬にロルフィングをする方が何人かおられますし、私のロルフィングの先生であるTessyは近所の猫にロルフィング施術をしています。
さらに、今年(2018年)になってから犬の腸内細菌群は、医学の基礎実験に使われているマウスや豚より人に近いことが分かった、と言う記事を見ましたので、腸内フローラと言った点でも共通項が有りそうです。ただし、残念ながらこの腸内細菌についての論文はまだ確認できていません。
我が家のワンコは中型の雄犬で、柴とコーギーの様な洋犬との雑種ではないかと思いますが良くわかりません。生まれた時期も分からないのですが、獣医さんが2005年12月25日と決めてくれましたので、現在13歳です。人間の年齢に換算すると、60〜70歳代ぐらいだそうですので、人生(犬生)での立ち位置も私と似た状況です。
2015年春、庭で遊んでいる時に近くを猫が通ったので、彼は猛然と飛びかかろうとしました。これはいつもの事で、猫狩りが趣味なのです。ところが、その瞬間に「キャン」と言ったきり動けなくなってしまいました。どうも左脚に問題発生の様で、この時点で私のクライアントとなりました。
そのまま家の中に寝かせて、しばらく落ち着かせてから施術に取りかかりました。それまでも何度か施術をしようとしましたが、からだの中にチョット動きが出てきたと思うと、スッとその場を離れてしまったので、その時がほぼ最初です。顔を上げて何してるの、みたいにこちらを見ますが、今度は動けないので観念した様子した。
ところで「犬のかかと」はどこだとおもいますか。
後ろ脚は、地面に接している指と肉球の有る部分から、急速に立ち上がっていますが、その上の最初に曲がった部分が「かかと」(踵)です。我々がつま先立ちをした時の様に、地面から離れています。
その「かかと」から腿(もも)の付け根までに、問題がある様です。手のひらでそっと触れたり、指先でチョット圧をかけたりと、時間をかけて数日にわたって行いました。今回は少しずつ施術に慣れてきた様で、黙ってされるままです。施術は緊張して、テンションの高くなっている場所が中心になります。また、患部だけでなくからだ全体を優しく触れていきます。
参考資料 :
Equine Fascial Rebalancing for Natural Movement: Structural Integration for Horses Jacqueline Freeman
(これは、Unit 2受講の際にBoulderの図書室で見つけ、ロルフィングあるいは筋膜ワークは動物にも対応するのだ、と初めて知った資料です。)
犬の腸内細菌群、人に類似=肥満対策研究などに有用 – 欧州研究所 2018年05月07日付 時事通信.
Similarity of the dog and human gut microbiomes in gene content and response to diet