ウォーキングの科学 7

[P.18 ] 筋持久力とは、一定の強度の運搬を持続できる能力のことである。

P.15にある「ウォーキングにおける『持久力』とは、どれほど速く長時間歩けるか」であったが、筋持久力の表現を借りるならば、「ウォーキングでの持久力は一定の速度の運動を持続できる能力」と言い換える事ができる。

ただ、からだの心肺能力を計測する指標として使用される最高酸素消費量との関連で、心肺能力の高い程度を基準としているために、持てる能力の限り脚を動かす程度として「どれ程早く」との表現が使われるのではないか。

相変わらず「どれ程早く」にこだわる。

[P.18] 筋持久力、そのエネルギー源は最高酸素消費量の50%以下の相対運動強度では、 

○ 最高酸素消費量/最大酸素摂取量(maximum oxygen uptake:  VO2max) :  全身持久力の指標で、単位時間(1分間)に消費(摂取)する事ができる体重当たり酸素の最大値。(単位: ml/Kg/min)

参考資料(全身持久性体力の測定)によると、体力や健康を測る事は容易ではなく、それらを評価する事はもっと難しいとの事であるが、最高酸素摂取量に関しては直接的、間接的な測定方法が考案されている。

直接法では、最大努力の運動中に採気された呼気ガスを分析して。1分間に体内に取り込まれる酸素の最大値を算出する。

○ 相対運動強度 : 運動の強度を表し、最高酸素摂取量の何%で表現される事が多い。

それでは、「最高酸素消費量の50%以下の相対運動強度」とはどの程度の運動なのかを、イメージして見たいのですが、ある資料では「中強度」の運動とあります。50%ですから真ん中位である事ぐらいは理解できますが、具体的では無い。残念ながら、最高酸素摂取量の50%の運動はこの様なもの、と言う資料は見つかりません。

日本健康運動研究所の資料によると、強度50%の運動は自覚度「ややきつい」に相当する様です。

それと、ネット検索で調べると、一般的に運動強度を設定する際に用いられる測定値は脈拍の様で、参考にした資料には、段階表示/自覚度/強度%/心拍数が関連付けられています。

ちなみに、絶対運動強度では「毎分50mで、30 分歩く」と言う様に具体的に指定をする。

参考資料: